Disease Triangle

病気の三角形?


Disease Triangleと呼ばれる図です。基本的な病気の起こる条件を示しています。これは植物に限ったことではなく、人や動物にも当てはまるのではないでしょうか。三つの柱は、環境条件、ホスト(病気になる固体、作物、もしくは「宿主」)の有無、そして、病原(病気を起こさせる固体)の有無です。

基本的にはこの三つの条件がうまく重なったときに病気が起こるわけです。どれ一つがかけても駄目です。

植物の場合、特にカビの病気では病原菌の存在は常に「在り」の状態で農薬散布等のスケジュールを組み立てます。ぶっちゃけた話しカビの胞子はどこにでもあるわけで、皆さんが今吸っている空気の中にも沢山入っているのです。

ホストは、製造者の方が育ててお金にしたい作物なので、コントロールは、まあ、効きません。これが育てたい!と言われてしまえばそれまでです。なかには本当に手間とお金を惜しまずにその土地に向いていない作物を作る人もいるそうです。

病原もホストもどうにもならないので、環境はどうか、と言うとこれもまたなかなかコントロールできません。それこそお天気は天まかせ、グリーンハウス(温室)を持っていればかなりのコントロールが出来ますが、管理の手間は相当なものです。

で、四方塞がりかというとそうでもなく、そこをどうにかやり繰りしようというのが自分のやっている仕事です(まだ学生だけれど、一応お金貰っているので仕事にしときます)。

自分の師事している教授達は研究の一環として病原菌の育つ環境の条件に注目し、それを基にどのようにして農薬の使用を押さえるか、と言う事を調査しています。

統計では日本人はほかの国の人に比べ農薬に対する反発が強いそうです。(国民性はメディアの影響などもありますし、なかなか形がありそうでないものだとも思いますが…)でも散布濃度、頻度を取ってみても一番農薬を使っているんですよね。さらに輸入品目にも他の国に「お願い」して農薬を撒いてもらっているのです。

少し話がずれてしまいましたけど、農薬が良いか悪いかは置いておいてとりあえず単純に農薬にどのくらいお金がかかるのかを考えてもらうと良いと思います。広い農場を持っていたりすると一回の散布に掛かる額が10万円近くなるものもあります。農家の人たちはそれをお財布から出すわけで、使わずに済むのなら使いたくないというのが本音です。

どうもインターネットなどの記事を読んでいるとすぐに極端論に走って、無農薬ならなんでもいい!と言うようなことが書いてあるますが、実際にスーパーで病気の付いたお芋やリンゴを買うかどうかが問題です。無農薬派の人たちは良く「気にしないで買う」といっていますが、スーパーでの売れ残りや、無農薬のお店の売れ筋を見ているとどうも大半の人はそう思っていないようです。

みんなきれいでおいしい食べ物が欲しいのです。お金を払っているのですから、これは当然の権利だと考えてもいいのではないでしょうか。(先進国のみに許される贅沢ともいえますけどね)

と問題を振っておいて今日はここまで。(5/22/2000、11/24/2002加筆、修正)

健康なイチゴの図。





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