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大学への留学前に(その2)
留 学の形:
 留学にも色々あって、多くの人は英語を学ぶために短期の留学をするよ うです。大きな大学にはESL(English as a Second Language)、IEP(Intensive English Program)、AEP (American English Program)などという集中英語課程のプログラムが存在し、そこへ六ヶ月から一年ほど参加して英語力を高めることが出来ます。
 こういったプログラムの多くは大学への入学を目的としたものなのですけど、最近では語学留学のみの生徒にも力を入れているところがあるようです。この手 のプログラムでは学位は取れませんので、留学後にTOEFLやTOEICのスコアで英語力を証明しなくてはいけないかもしれません。
 こちらに来る目的は人それぞれなので、英語のクラスだけを取るのも留学の一つの形だと思います。目標が英語の上達だけではなく学士、修士などの学位を取 るのだという方はやはり大学に入学してクラスを取っていくことが必要になるのです。
学 校:
 大学と一言に言ってもピンからキリまで色々あります。これは日本の大 学と同じですよね。二年制の短大もあり、そこでも留学生を受け入れています。自分は四年制に入ったので短大のことは余り良く知りませんが、短大でも四大で も留学の体験をよりよいものにするにはある程度良い大学に入ることをお勧めします。「良い大学」の基準は人それぞれですが、個人の性格ややりたいことを考 えて大学を選ぶことが大切です。
 大学ランキングから得られる情報も重要ですし、自分のやりたいことのある学部の存在、学生に対するサポートの充実、教授一人に対する学生の数、などが大 学の質を決める項目だと言われています。
 学校の規模や全体的な質は学生生活にかなり影響を与えるので納得できる大学を探しましょう。例えば自分が学士を取った大学には図書館が二つしかありませ んでした。それなりの規模で、大体の文献は手に入ったのですけど、今の大学にある15を超える図書館の数とアクセスできる文献の量を考えると大学のレベル の大切さを思い知らされます。
 どこに住みたいのかも重要ですよね。自分は都会よりも田舎が好きなので、大学も勢い田舎を選んでしまいましたが、都会にどうしても住みたいのであればそ れを優先することも大切です。なんだかんだといって4年間は住む町なのですからね。
入 学に必要なこと:
 日本の大学と違って共通一次試験も学校別の試験もありません。とりあ えず高校のときの成績とTOEFLと呼ばれる英語のテストの成績で決まるといっても過言ではないでしょう。後は簡単なエッセイを提出します。このエッセイ で自分が何をしたいのかを明確に示しておくと、心象が良くなると思います。自分は先に述べたように日本にある分校に通ってからトランスファー(学校の移 籍)という形をとったのですが、そのときもTOEFLと成績が重要視されました。
 大学院入学に必要なことはまた後ほど。
目 標:
 前の項にも書きましたが、何をやりたいのかがわかっていると留学が楽 しいものになります。自分はあまりその辺が分かっている人間ではなかったので、とりあえず学位をとることだけに集中していました。その甲斐あって4年間で 卒業できましたけど、やっぱりそれじゃあ駄目ですね。そのおかげで人よりも長い間学生を続ける羽目になってしまったのですから。
卒 業にかかる時間:
 大学によるのですけど、4年制の大学を4年で卒業するのは少し難しい です。生徒の大半(うちの大学では7-8割)が4年以上かかって卒業するので、計画を立てるときは余裕をもっていた方がいいでしょう。
自 分の場合:
 留 学前:自分は英語力に自信がなかったので、90年代に流行っていたアメリカの大学の日本校に入学しました。(新潟にある学校です)そちらで は半年かけて集中英語課程を終え、それから二年間ほど一般教養のクラスを取りました。その日本校の利点はスタッフがアメリカから送られてくるために授業が すべて英語。それでいて日常生活は日本語で行えるので、ストレスが溜まりにくいというところでしょうか。他にも色々日本校がありましたけど、面接に行った 限りではうちの学校とテンプル大が一番しっかりしていたと思います。
 日本校から始めたので大学の専攻は力を入れませんでした。高校生のときにかなりサボって卒業も妖しいような状態だったので、とにかく大学にいければ上等 だと思っていたことも原因です。とりあえずの目標は英語力の上達で、その先はまったく考えていませんでした。良くない例の一つですね。自分の世界を小さく まとめてしまったのかもしれません。
 入学後:入学が比較的簡単なので、楽に卒業できそうな印象を与えが ちなのですけど、実際には入学した生徒の半数が留学までこぎつけられずに退学、留学しても2-3割は学位を取れずに帰国をするような状況でした。ちなみに 自分が学位を取った大学での就学率は46%、半数以上が退学する計算です。それを考えれば日本校から留学した生徒の就学率はそれほど悪くはないと言えま す。
 日本校の悪い点は留学後にも日本人の仲間が周りに居るということです。実際に日本人に囲まれながらアメリカにいるのは楽ですし、苦楽を共にしてきた仲間 からはなかなか抜けられないのですけど、それではいつまで経っても英語が上達しません。自分は努力の甲斐なく抜けることは出来ませんでしたね。仲間と一緒 にいるのはやっぱり楽しいですから。
 卒業後にあまりにも自分の英語力が乏しい事に気がつき、それが大学院に入る動機のひとつになったほどでした。